空と、白と、種。〜PLAYTHEHOPE創作論
こんにちは、PLAYTHEHOPEです。
白い紙に、
水色・空色で線を引いて、
少しずつ他の色を足していくときって、なんて心癒されるんだろう。
この瞬間を味わうたびに、また次を描きたくなってしまう。
絵描きの病かもしれません。
【1000枚の絵の完成】を目標に描き始めた去年2016年の4月。
同時に自分の創作テーマも決めました。
描き始めた当初、自分で決めたはずの100万人という数にあせりすぎて、1枚の絵に描く顔を「とにかく多くしよう」と必死になっていました。
初期の作品を今見返すと、いかに自分があせっていたかよくわかります。
いくつか、プレイバック。
作品No.0090
作品No.0155
作品No.0221
うん、めちゃくちゃあせってる。
はやく・はやく・より多く、って怨念めいたものすら感じます。
でも、それがPLAYTHEHOPE作品の謎の迫力にもなってるんだよな。むずかしいところ。
今は初期のあせりエンジンは積んでません。
創作が700枚を超えたあたりから、絵に「空白」をつくることを恐れなくなりました。
作品No.0704
作品No.0741
作品No.0792
作品No.0892
作品No.0914
自分の描く顔の線が定まってきたのもあるし、とにかく
70点だろうが、100点だろうが、何がなんでも完成させてやる!
という気概が生まれたからだろうと思います。
要するに、
描くことに緊張しなくなった。
近作でいうと、これとか、
作品No.1345
あと、これとかですね。
作品No.1359
最近は、完成が近づくと、
「これで完成!最高やん!」
というかすかな声が脳内にひびくようになってきました。
これもきっと
自分の中には世に出ていない絵の「種」がたくさん眠っている。
それは産まれていないので、とうぜん「空(くう・から)」であり、しかし、起点となる「白い紙に描くしばりがある」という意味では、創作の始まりは定まっている。
つまり、
産み出される準備はととのっている。
僕の場合は、10000枚完成をとりあえずの目標にしているので、あと 8610枚の
「種」が自分の中に眠っていることになる。
ブログ冒頭の、水色を引く際のわくわくして癒される感じの理由は、産まれるぞーという「種」たちの予告だからじゃないでしょうか。
そんなことを考えていたところ、
ふと、
「じゃあ、なぜ自分は人の顔を描くんだろう?」
と疑問に思いました。
そこで感じたことを連投ツイート。
なんで、顔を描いてるの?って、聞かれて、衝動としか言えないって答えてたんですけど、気づきました。ぼく、自分の顔が大嫌いなんですよ。顔でかいし、頬骨出てるし、ホクロ多いし、クマが消えないし、髪の毛ちりちりだし。自分の顔を愛せない分、表現に走ってるのかもしれません。 pic.twitter.com/n66xFNG5LW
— PLAYTHEHOPE(Kanaki) (@playthehope) 2017年8月12日
でもね、一方で自分の顔をめちゃくちゃ愛してもいるんですよ。眉毛とか目の大きさとか、輪郭とか、自分にしかないものがあるって、自信もってます。相対する自分の顔に対する感情があって、それはきっと世界に対する感情でもあるんです。
— PLAYTHEHOPE(Kanaki) (@playthehope) 2017年8月12日
顔を描くことで、ぼくはそれを発見していきたかったんです。 pic.twitter.com/WYiOTX3Rym
ぼくの描く顔の絵って、基本無表情で目線をそらしてるんです。あと肌のシワとかも最近は描かないようにしてる。
— PLAYTHEHOPE(Kanaki) (@playthehope) 2017年8月12日
それは何かが始まる前の表情は希望になるかもしれないって想いと、自分の中にある目を背けたい感情(差別心や偏見の視線)を浮き彫りにしたいという想いがあるんです。 pic.twitter.com/ME1eAyC15N
いつか失うものと、いつまでも失わないもの、人の顔には両方宿っていると思って描いています。 pic.twitter.com/UZU9LGTXIG
— PLAYTHEHOPE(Kanaki) (@playthehope) 2017年8月12日
これからもぼくはずっと、自分の顔が大嫌いで、大好きなままだと思います。自分の顔に自信を持つことは、自分の顔に対する思いに自信を持つこととイコールなんじゃないかな。
— PLAYTHEHOPE(Kanaki) (@playthehope) 2017年8月12日
醜形恐怖に悩んでいたぼくは、ちゃんと目を見て話してくれる人が周りにいたおかげで、生きてこれました。 pic.twitter.com/amBaHoi4Y9
世の中には、人の顔を見て、人格まで決めつけてバカにするような最低最悪な奴もたくさんいますけど、
— PLAYTHEHOPE(Kanaki) (@playthehope) 2017年8月12日
一方で、見た目じゃなく、僕の想いや、語ったりやってきたことを、ちゃんと評価してくれる、優しくて誠実な人もたくさんいます。
今回の絵画展を、その人たちの感謝を込めて届けたいです。 pic.twitter.com/W6nzRTULCj
これで、自分の「創作衝動の理由」が完全解決されたわけではありませんが、一つの方向は見えたかなと考えています。
まだまだ先は長いし、これからも自分の内側を追求していこうと思います。
絵描きとして。創作者として。芸術家として。
最後にお知らせです。
まもなく、多くの方に支援いただいた、ぼくの初個展「PLAYTHEHOPE絵画展」が始まります。夏休みの最後は、ぜひ皆さまPLAYTHEHOPE絵画展へ!
PLAYTHEHOPEの全作品はインスタグラムで見られます。ぜひフォローしてください。
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では、また次回のブログで。