1年で1000枚描いた絵描きの、1000枚描くための7つのコツ(前編)
皆さん、はじめまして。
PLAYTHEHOPEです。
大阪で絵描きをしています。
ぼくは、
「そもそもPLAYTHEHOPEって、何者?」
と気になった方は、以下の記事をお読みください。
ぼくが絵を描いたきっかけが全てわかります。
参考記事
「絵描きとして、人生で初めての個展を開催したい!」
https://camp-fire.jp/projects/view/31313?token=18vu33kt
さて、今回は、1年で1000枚の絵を描き終えたぼくPLAYTHEHOPEが
「1000枚描くための7つのコツ」
を、皆さんにご紹介します。
「描き続けるための7つのコツ」と言い換えてもいいかもしれません。
描き始めた当初は、「1000枚の絵を描くこと」は僕にとって、途方もなく高い山でした。
しかし、ぼくは日々の創作活動の中で、描き続けるためのさまざまな工夫を自分なりに編み出し、なんとか、その山の頂上まで登りきりました。
今回は、ぼくが実践した工夫を7つにまとめて、
皆さんにご紹介しようと思います。
特別なことはしていませんが、
1.「いつでも必ず」描ける環境をつくる。
今は実家に戻っていますが、一人暮らしの部屋で描いていた頃は、リビングにダイニングテーブル、別の部屋にオフィス用のデスクを置き、両方で作業できるようにしていました。
絵を描くためのペン類や絵の具・用紙は、それぞれの机の上に、出しっ放し。
1度使ったペンは
「作品が完成するまでは、絶対にペン立てに直さない」
というルールも徹底しました。
また、描いている途中の作品は、すぐに続きが描けるようにファイルにはしまわず、ホコリよけの紙だけかぶせて、裸のままで積み上げてました。
すべては、
病気休職のなか、自分がどんな体調・心境でも、
「いつでも必ず」描ける環境を作る
ためでした。
片付けなど整理整頓は、あまり意識しなかったです。
それよりも、
描きたいという衝動を途切れさせない
ほうが、ぼくにとっての最優先事項だったのです。
結果として、この方法はとても良かったと感じています。
2.自分の「作風」を早めに発見する。
描き続けるために、ぼくが幸運だったのは、
自分の「作風」を、わりと早い段階で発見できたことです。
2016年4月に描き始める前に、趣味で40枚ほど描いていた作品をざっと眺めたとき、
「あぁ、自分は人の顔をたくさん描くの好きなんだなぁ」「眉毛とか口は、こういう線・角度で描くのが好きなんだ」「こうやって見ると、勢いよく描いたときに謎の迫力が出るなぁ」・・・etc.
自分の作品に対する特徴を、頭の中で羅列して、小さな確信が持てたことが、続ける第一歩になった気がします。
自分ルールとして、
「他人と自分の絵を比べて落ち込まないこと」
も決めました。
世の中には、絵の上手い人は星の数ほどいます。
けれど、ここでぼくが考えたのは、
「絵が上手いことが、はたして自分の絵のプラスになるのか?」
ということです。
(もちろん、必要な絵の技術はありますよ)
絵の魅力というのは、単純な技術よりも、
「その人にしか描けない世界を見られること」
にあると、ぼくは思います。
なので、ぼくにとっては他人の技術との比較より
「自分の作風をどう展開したらいいか?」
の方が悩んだし、その数倍楽しかったです。
続けるためには、自分の芯となる「作風」をなるべく早く発見する。
大事だったなぁって思います。
「作風」が確立していれば、まわり道をしても、必ず戻ってこれますから。実際ぼく自身、戻ってこられたんで間違いないです。
3.「未完成作品」をとにかく量産する。
完成させることを意識しすぎるあまり、最終的にどう描けばいいかわからなくなって、ペンが止まってしまう。
創作している方にとっては「あるある」だと思うのですが、例にもれず、描き始めたぼくも、この壁にぶち当たりました。
「このままやと1000枚描けずに終わってしまう、アカン!」
勢いを止めたくなかったぼくは、ここで「あること」を実行に移しました。
それは、
「とにかく大量の未完成作品を描くこと」
です。
たとえば、ある日、描きたい絵のアイディアがぽんっと、浮かんできたとします。
普通なら、下描きから始めて、途中休みながらも完成までコツコツ描いていくと思います。
しかし、ぼくはそれをしませんでした。
ぼくのやり方は、こうです。
まず、思いついたまま、勢いにまかせて1枚目を描き始め、3分ぐらいしたら作業をやめます。この時点で、絵の完成度は5%前後です。
次に2枚目の紙を取り出し、別の浮かんだアイディアで描き始め、これも3分で中断。
さらに、3枚目を描き始め、やがて中断。
続いて4枚目も開始→中断・・・、
という風に、この「開始→3分で中断」を何回もくりかえし、
15枚〜20枚ほどの「未完成作品」をつくります。
あとは自分の「仕上げたいもの」から、手をつけて完成させていくという方法です。
この方法は、人より集中力が極端に少ないぼくにとって、最良の手段でした。
このやり方の1番の効果は、
「とにかく絵を描きたくて描きたくてたまらなくなること」
です。
大量の未完成作品を寝かせておくと、不思議なことに、何をしているときでも
「1年で1000枚描いた絵描きの、1000枚描くための7つのコツ(後編)」
です。
では、また次回のブログで。